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火星とテロル

2006年09月12日 04:11


老人がひとり
テロルの巻き添えになって
死んだ
というニュースが
ラヂオから流れてきた
FMのさーさー云うノイズが
泣いているみたいで

テロルは許せないな
と思って
家にあった鍋をかぶり
とりあえず
テロルがあった現場へ急行すると
途中で
つよい風が吹いてきて
わたしは吹き飛ばされてしまった
台風だろうか
熱帯低気圧だろうか
ほんのり温かい風の中で
ワルツみたいにぐるぐる回りながら
わたしは火星に着陸した
ふわふわしながら立ち上がると
つちふまずの下で
赤い土が揺れる
心臓みたいに
どきどきしている

宇宙は真っ暗だった
宇宙人なんてどこにも居ないし
きゅう、として寂しい

老人はもうお墓にうめられただろうか
FMラヂオが聞きたいな
台風はやんだろうか
色々かんがえて涙をこぼすと
球体になってそのまま飛んでいった

今夜地球で雨が降ったなら
そのなかにはたぶん
数パーセント
わたしの涙が含まれているはずだ

わたしは鍋をかぶったままで
地球から見ると
さぞかし滑稽に見えることであろうな





<追記>

未開拓詩区九月テーマ「老人」「テロ」「台風」「風」「心臓」「火星」「赤」を全部つかってみました。やらかしましたすいません。


吉田群青

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コメント

  1. 漆黒斎 | URL | wMZsJTAw

    おぉ!

    お見事です
    脱帽しました m(_ _)m

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