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秋とその訪問者

2006年09月09日 20:45

何年か前に
下北の路上で喧嘩して
絶交した友達が家に来た
金を貸してくれ
と言う
厭だ
と断るとおなかを殴られた
すると
いつ飲み込んだか知らないが
口から赤いとんぼが出てきて
羽ばたいていった

翌日
狐が訪ねてきた
おそらく
裏山に住んでいる奴だと思うが
あなたは化けるのがじょうずだから
弟子入りさせてください
と頭を下げてきた
お断りだ
とはねかえすと
腕を噛まれた
血は出なかったが
その代わり
赤いもみじが数枚
ひらひらと下に落ちた

おなかの打ち身と
腕の傷が治りかけて
痒くなってきた頃に
また誰かが訪ねてきた
おそるおそるドアーを開けると
幽霊が立っていた
幽霊には片脚がなくて
しくしく泣いていたので
かわいそうになって
脚なら一緒に探してあげます
と言うと
憑依された
性格上の変化は特にないが
左足がきかなくなった
きかない左足は
日に日に細くなって
夕暮れをあびて光るようだ

それからというものわたしは
日がな一日
うちの中で景色ばかり
見て暮らしている
今夜はなんだかもうすっかり秋で
夜空には赤い炎が燃えているようで
きれいだね
と言うと
耳元で幽霊がくすくす笑った

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コメント

  1. 秋 | URL | -

    これ普通に怖いのですが。

  2. ぴ@ | URL | DFabYyW2

    こんにちは

    現F、退会されてしまったのですね。でも、こうやって詩を書かれている群青さんに頭が下がります。

    書きつづけるこころが大切なのかなって、ぴ@も思っていたします。

    また、遊びに来ます♪

  3. | |

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