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スナフキンの一日

2006年09月06日 17:33



眠っているひとの皮膚の上で
卵焼きを焼いて食べている
卵焼きはかすかにバタの匂いがして
おそらくそれは
眠っているひとの夢の匂いだと思うが
どんな夢を見ているのだろう
死んだひよこの夢
でも見ているのかも知れない

眠っているひとの皮膚は非常に高温で
卵焼きは次々焼き上がる
おなかがいっぱいになったので
眠っているひとを
そのままにして家を出た
どのみち他人だったのだ


雨が降り出したので百貨店に入った
わたしは傘が嫌いだから

百貨店にはたくさんの品物があって
傘だけでも何千本もあって
色の洪水だ
溺れて窒息死だ
おそろしくなったので
雨の中へ逃げ出した
行く当ては無かった
眠っているひとの家へ
もう一度行ってみたが
眠っているひとはもう
起きているひとに
なってしまっていたようなので
ドアーは開けなかった

眠っているひとは
眠っているときが
いちばんうつくしいのに


撤去された公衆電話のボックスで
眠っていると
誰かが扉を叩いた
眼を上げると
知っているような知らないようなひと
が立っていた
知っているような知らないようなひとは
今から家においで
と言ってきたが
今夜は月がきれいだし
公衆電話ボックスは
寝心地がよかったし
怒られたら公園のトイレにでも行って
眠ればいいし
だから行かない
と答えた
知っているような知らないようなひとは
舌打ちをして去った
何が欲しいのだろう
わたしは何も持っていないのに

寝付かれなくなったので
月を見ながらハミングした
ハミングは
半音上がったり
半音下がったりしながら
中々調子がよかった

ハモニカがあれば
もっとよかったけど
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