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通学風景(散文風)

2006年08月30日 03:24


ぴん、と張り詰めた心臓が、小刻みにロックンロールして、その熱が、皮膚の隅々にまでいきわたる。
ふわり、と纏われた、やわらかな繊維は、もどかしそうに、
どきどきと、動いている。

樹脂製の携帯電話は、武器のようにひかって、

ぴたり、と濡れた両眼は、何を求めているだろう。
まだ、夢を見ているみたいだ。

むきだしの手首から、あるいは脚から、自尊心と自意識とが、同時に匂いたつ。
それは、エイトフォーやギャッツビーとまざりあい、複雑に変化して、最終的には解らなくなる。

よく解らなくなる。

そのようにして毎朝、やわらかな髪質を持った人達が、未熟な骨組織を持った人達が、
革靴を軽やかに踏み鳴らし、わたしの前を行進して行く。

膨らんだ胸をかくすように、とびだした喉仏をごまかすように、荒々しく、
だけれども、繊細に。

踏み荒らされた路上には、まだしばらくは、ロックンロールの余韻が流れ、それは、簡単には消えないから、消えるわけが無いから、

わたしは思わず、笑ってしまうよ。

くく、という声は、青空に反響する。反響して、
やがて、戻ってくる。
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