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夏の終わり

2006年08月28日 14:00


秋が
小さな箱に入れられて
公園の真ん中に落ちていた
箱は少し茶色がかった
ごくやわらかな
びろうど

箱のまわりにだけ
つめたいつむじ風が渦巻いている

待っているのだろう

誰かの指で開かれるのを

夏が
嫉妬のようにじりじりと
最後の攻撃を仕掛けてくる
ひふが
どうしようもなく妬けて

わすれないでね
毎日
おもいだしてね
と囁く声

わたしはそっと箱をひらって
細い指で蓋を押し上げた
何だか
ぐみの匂いがしたようだ

背後では
夏が
悲鳴をあげて流れ去ってく
すみやかに
かつ
確実に

ばいばい
なかないでね

向こうの森で
蝉が
豪雨みたいに死んでゆく
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