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やわらかな樹

2006年08月22日 10:09


太陽は燃え盛り
半ばとろけて
蜜柑味の水飴のようです

しかし
それはすべての動物を殺傷します
殺傷し滅菌し漂白するのです
甘いべとべとした光のシロップで

わたしはびしょ濡れた
重い身体を晒します
鎖骨がきらり
光りました

皮膚は瞬く間に乾ききって
薄皮のしたの繊細な細胞は
とめどなく光合成してゆきます

葉脈が静かに波打って
わたしは酸素を排出します
意思とは裏腹に

つめたい
清浄な
指先から
つまさきから

とほくに
死んだ動物が見えます
累々と重なった死骸は
混凝土の一部と化し
やがて真夜中に蘇生するのでしょう
月の光をあびて

二酸化炭素は苦く舌先を焦がし
わたしはついに樹へと進化します
やわらかな樹です
瞼をとじた

蜜柑のにおいは
風鈴の音とあいまって
なんだか冗談みたいにうつくしいのです
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コメント

  1. こん | URL | qNeDNfqA

    「ぷらねたりゅうむ」もだけど、ですます調の耳触り(というか脳触り?)がいいね。
    なんか形式的な感想になってしまった事を恥じる。

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