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おはなのおはなし

2009年05月14日 03:10



残業をして帰りが遅くなった夜
路上に大きな花が落ちていた
見たところ向日葵なのだけど
ここいらに向日葵なんて植えているうちはないし
花屋はすでに閉まっているし
だいいちまだ向日葵の季節じゃないし
だけど路上の向日葵はたった今しがた咲いたところを
無残にも花だけ切り落とされました
そういうような顔をして
しっとりとした露をふくんで
明るい照明のようにひとつだけ
ほとりと落ちているのだった

himawari000713-2.jpg


雨の日に散歩をしていると
ふと大勢の視線を感じた
振り返ったけど誰もいない
目を凝らしても誰もいない
おかしいなと思って俯くと
丁度わたしの足もとに
クロッカスが群生していた
開いた花は残らずこちらを向いている
なんだかぞっとして
逃げるように立ち去ると
背後からどっと笑う声が聞こえた

kurokkasu-w.jpg



近所に
花をたくさん植え過ぎて
家が花で
見えなくなっているようなうちがあるのだけど
わたしはいつもそのうちを
直視できずに俯いたり目を閉じたりして通りすぎる
何しろあんまり花が咲きすぎているのだ
さまざまなかたちの女の人が
足を開いて中身を見せているみたいで
ひどく乱れたような感じがするし
風にいっせいに揺れてざわざわしているところなんかは
なんだかとても怖いのだ
取り込まれそうで怖いのだ


9825.jpg
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