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「I cannot understand English.」

2006年07月27日 13:15



英語が解らない
イエスとかノーとかならいいのだ
それが長い文章となって眼の前に現れてくるともういけない
コンマとピリオドの呪い
幾多もの意味を孕んだ単語の死体が
つるつるした紙の上におとなしく並ぶ
その静けさがどうしても怖くて
手が震えて
訳せない
(I have misunderstanding.)
(わたしは誤解しているのです。)

カラオケに行ってビートルズの「Yesterday」を歌おうと思ったんだけど
画面に流れてくる英単語が全然読めなくて
仕方なく日本語の歌詞をつけて無理やり歌った
―イエスタデイ 君の長い睫毛 なんだか象みたい オーアイビリーブイエスタデイ―
合成ビニールのソファまでが
わたしを馬鹿にしているような気がした
(Although it became 20 years old, I cannot understand nothing.)
(二十歳になったにもかかわらず、わたしは何も理解できません。)

道端で外国人に声をかけられた
イチマルキューがどうこう言っていた
道を聞いているのかと思って
一生懸命イチマルキューまでの道程を説明したんだけど
よく考えたらそのとき右手に
イチマルキューは見えていたんだから
あっち とだけ言えば良かったんじゃないか
外国人はわたしを娼婦だと勘違いしたらしく
プリーズ と何度も言った
(109 is there.)
(イチマルキューはそこにあります。)

英会話教室の前を通りかかったが
妙な顔をして何か叫んでいる女の人たちがいるばかりで
英語はまったく聞こえてこなかった
教卓の前に立った英語講師は
白い頬を赤らめて
困ったような顔をしていた
(Is it a joke?)
(ジョークですか?)

詩は虚構であり 従って詩作とは
何ら意味のない非生産的作業だ
といつも詩人を馬鹿にする友達に
わたしはリアリティを心がけて詩を書いている
と宣言してみたら
リアリティの綴りを言ってみろ
とやり返された
喫茶店で
昼下がりだった
陽射しがちかちかと瞳孔を焼くので
どうしても思い出せなかった
家に帰ってから服を脱ぎ捨てて
「Reality」
正しい発音で呟いた
(Realistic poetry)
(現実的な詩)
(書きたいのに)

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