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パラノイア/偏執病の日々

2008年11月08日 03:19


雨が降ると
部屋中の鍵が開いている気がして
不安になる
ばたばた走り回って窓の鍵もドアの鍵も
すべて閉まっていることを確認しても
まだ落ち着かない
あらゆる隙間から
青い風のようなもの
液体状になったさみしさのようなもの
が入り込んでくるような気がする

雨はさあさあ降り続き
わたしは部屋の隅で膝を抱える
体はもう
青く透き通ってしまって
或いは既に
さみしさで満たされているのかも知れないが


夜 電灯を消した瞬間に
四隅から虫が這うような
かさかさかさという音が聞こえてくる
気になってまた電灯をつけて
部屋の四隅をようく箒で掃く
電灯を消す
かさかさかさ
つける
掃く
その繰り返しだ
もうずいぶん長いこと
眠っていないような気がする
病的な熱心さで箒を動かしている
わたしの背後では
永遠に洗われることのない汚れた皿が
不規則に積まれて山となっている


冷蔵庫の少し開いた隙間から
長い女の腕が伸びてくる
爪があんまり赤いから
もうこの世のものではないのかも知れない
わたしはまだそちらへは行かないよ
笑ったつもりだったのに
なぜか泣きたいみたいな声が出た


押入れの奥に
祖母をしまってしまったような気がして
いつも
暇があると探してしまう
セルロイド人形は幾つも出てくるのだけど
祖母は見つからない
悲しい


何を拭いたか分からないティッシュで
ゴミ袋が満杯になる
買ってきても買ってきても
箱ティッシュはすぐ無くなってしまって
だからわたしは
いつも体から何かこぼしながら
生きているのかも知れないと思う
そうしているうちに
一年が終わってしまう


雨が降ってきて
また最初から繰り返しだ

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