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日々の視点

2008年11月03日 01:55


空が年々狭くなっているような気がする
たぶんメモ用紙を持っていない人たちが
咄嗟に空にメモをして
端からちぎり取っていくためだ
と思うわたしの目の前を
さっそくスーツ姿の会社員が
ペンで空に字を書いて
そこをちぎり取り歩き去っていった

訂正線のような飛行機雲が
まっすぐ二本伸びていて

眼前を指で突いてみると
容易く穴があいて夜が覗く
何もかもが不確かである


鏡を見ながら化粧をしていると
鏡の中の自分自身に
貴様の人生はそれでいいのか
と問われた
なかなか難しい問題だ
言葉に詰まると嘲笑されてしまった
その日以来
鏡を見るのが苦痛で仕方ない
わたしの人生が
これでいいのかどうかも
まだ明確には答えられないし

鏡の前を通り過ぎるとき
ちらちら映るわたしが
いつもこちらを見ている気がして厭になる


本を読んでいてふと立ちあがったとき
その衝撃でかどうか分からないが
頁から「る」という文字が一つ取れて
かつんと床に転がった
拾い上げて舐めると存外冷たい
そのまま飲み込んでしまったのだが
それからというもの
目に映る人々がみんな
「る」の形に見えるようになってしまって
大変困惑している

早朝
るるるるるるるるるるる
と列を成して
子供らが学校へ登校してゆく
それを眺めるわたし自身も
背骨がだんだん歪曲し
るになってゆくような気がす
るるるる

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