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少年と少女

2008年07月04日 11:07



丘の上で十字架の形に両手を広げて
ほう ほう
と叫ぶ少年は
自分のことをテレビだと信じている
一度話しかけたら
いま電波をつかまえているからじゃましないで
と怒られてしまった

少年の身体からはいろいろの音がする
ぐうぐう
とくとく
ぽこぽこぽこ
きっと
おなかがすいているんだろうと思うのだけど
少年には両親がいないという噂だ
きっと本当にテレビになれば
誰かに買ってもらえると思っているんだろう
ほう ほう
今日も夕暮れの丘に
少年の甲高い声が響く



足が速い
と方々で褒められている少女は
毎日 町中を駆け回っている
だけども誰もその姿を
しかと見たことはない
あんまり速すぎて
誰にも見えないのだ

メリットのにおいがする
七色の風が吹いたとき
それは
あの子が近くを通り過ぎたところ
少女は
ひゅうい
と笑いながら
美しいわざわいのように
どこまでも駆けてゆく
行き先は知らない


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