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タイムセールのスーパーの寿司

2007年10月31日 01:37


引越祝いに
と父が
タッパーにきっちり詰めて
持たせてくれたスーパーのお寿司は
どうしたって食べられなかった

わたしに出来たのは
鮭の薄紅色や
烏賊の白や
厚焼き玉子の黄色を
なにか美しいもののように見つめてから
腐る前に捨ててしまうことだけで

ただそれだけで
なすすべもなく

ぼしゃっとビニールに落ちる
安い寿司の背中を見つめながら
年々縮んで
しまいには点になって消えてしまうであろう
父や母や祖母や兄や
友達や妹や恋人のことを想い
ほんのすこしだけ泣いた

それからビニールを
ごみ集積場に置いて
今度は本格的に泣いた

優しいものはいつだって切ない
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コメント

  1. かおなし | URL | -



    最後の一言でやられた
    すごく素敵。




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