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真っ直ぐ前を見つめて歩く理由

2007年07月24日 16:47

小さい頃から
汚いだのなんだのと言われて
育ってきたので
思春期を迎えるころには
自分がみんなと同じ形をした
いわゆる人間
であるとは信じられなくなっていた

鏡を見ては
眼が二つのはずはない
口が一つのはずはない
鼻がこのように隆起しているはずはない
わたしはもっと圧倒的に醜くて
夏の夕空にわく黒雲よりも不吉な存在で


今でもふとしたときに
たとえば土手を疾走するときや
畦道にかがんで夕顔を見つめるとき
轢き殺された動物の死骸に手を伸ばすとき
なんかに
人間の形を失ってしまいそうになる

失って

チェックプリントのシャツや
少しゆるいズボンをその場に置き去りにしたまま
どちゃっ
と崩れて
悪臭を放つ泥の水たまりになってしまいそうな
そんな気持ちになる

だからわたしは
真っ直ぐ前を見つめて歩くのだ
少し顔をしかめて
眼をぎらぎらに見開いて
けして人間以外のものになるもんかと
そういう気持で

どんなときも
どこへ行くときも
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