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センチメンタリスト

2007年07月14日 14:01


あの頃
わたしたちの周りには
あたたかな風が吹いて
まだ発達しきっていない骨からは
ペパーミントのにおいがした

傷口はとめどなくひらき続け
そこからは花が咲いたから
いつだって
そこいらじゅうが
花だらけだった

美しい野原のように

男子は虫とりあみを構え
手頃な女子を捕まえようと
ヌーのように土埃を上げて
走りつづけていたけれど
いつも同じところばかり走っていたから
女子の作った残忍な罠にかかって
きいきい泣いたりしていた

わたしは空高く舞い上がって
そんな騒ぎとは無縁のところで
友達と輪になって踊っていた

踊りつづけていた

花の萎みはじめる
夕暮れまでずっと

じゃあまたね
って
確かにそう言って
友達と別れたはずなのに

あの頃一緒に踊った友達とは
今まで一度も再会していない

それどころか
顔も名前も思い出せないから
わたしは
友達じゃなくて
自分自身と踊っていたのかも知れない

花も咲かないくらいに堅すぎるアスファルトに立って
そのことを
少し考えたりもする

ためしに
一度飛び上がってみたけれど
今のわたしはもう
空も飛べなくなってて

風は生臭いばっかりで
ペパーミントのにおいなんて
もう全然
しなくなってて
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