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夜明け前のひそやかな体験

2007年07月05日 12:30


陽が昇る寸前の
うっすら涙を溜めたみたいな庭に
裸足で
牛乳瓶のように立っていると
何かに呼ばれているような気がする

それは
昔 庭に埋めたものたちが

ハムスターが
雀が
蛙が
かぶとむしが
蝶が
すずらんが
すこっぷが
割ってしまった皿が
誰かのおしっこが
死んでしまった何かや
まだ生きていた何かが

混じりあって
温かく湿って大きくなって
地中深くでくすくす笑いながら
わたしを呼んでいる声なのだ

裸足の足が踏み付けたそこらじゅうから
新しい芽が一斉に
ごわっ
と生えてきて
足首に絡み付くのを感じる

夏は不思議だ
生きなくてもいいものまで
命を持ってしまう季節だ

わたしは
背伸びをひとつしてから
それらには一切
気付かない振りをして
新聞を取りに郵便受けへ向かう
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