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大雨の日の作文

2006年08月09日 03:21


空が、風邪をひいて、盛大なくしゃみをしています。
生温い雨です。

わたしは四つ折になって、お部屋の隅で、心臓をどくどくさせています。

それから気体を吸い、気体を吐き、ときおり液体を分泌します。

しん、
しん、としたお部屋です。
わたし以外の人間は、どこかへ、旅に出たのかも知れない。

わたしはそろそろと立ち上がります。
正中線に沿った折り目が、
くしゃ、
くしゃ、音を立てます。

ゆるやかなスロープをえがいて、たちのぼってゆくのは、
うすあおの、
メンソールの、
一本の煙草、
が火葬、
されてゆく煙です。

雨は止んでいません。
いいえ、病んでいます。

もしかしたら、百年先まで、癒えないのかも知れない。

わたしは手を合わせます。

くしゃ、
と。
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