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わたしの恋愛観と願望

2007年01月13日 23:19


横たわってずっと
呼び出し音を聞いている
人が優しく唇をすぼめて
発音しているかのような半濁音が
ぷるぷる
耳を叩いては消えてゆく

電話の電と云う字は
どう考えても電話の
(それも黒電話の)
形状を知っている人が
考えたとしか思われないのだが
どうだかは知らない

そのうちわたしは眠り込んでしまう
床の上で
髪をびしゃりと広げたまま
怠惰に口をひらいたまま

とうに電話は切れているはずなのに
わたしは夢の片隅で
君の声を聞くだろう

そして多分
でんのおせえよばか
と叫んで笑う

浅く目を覚ましたなら
きっと時間帯は夕暮れだろう
わたしは一度
寝返りをうち
今度は本格的に深く眠る

そう云う恋愛がしたいと思う


トレモロにも似た痙攣が
つむじから足の小指にかけて
ぱっと突き抜けてゆく

それは身体的反応で
反射
と呼ばれるものによく似ていた

何回もそれが続くと
さすがに厭になってしまって
わたしは君の肩にひらりと着地し
そこで体を丸めた
そうして

一生をここで過ごす
とは言えないが
子供を産むくらいなら出来る

と右耳に囁くと
君は笑って
わたしを左肩に移し替え
温かい牛乳を
その場でくれた


逢いたいを息と共に吐き出す
そうやって毎日生きている
月末に
血を流すように自然に

逢いたいはどこにでも現れる
例えば剥きかけた蜜柑の中に
例えば学習机の引き出しの中に
例えば開いた掌の上に

わたしはその都度
逢いたいをつまんで
窓から空へ放ってやる
わたしだけではなくて
世界中の人の逢いたいが
びっしりと満遍なく
浮かんだ空へ

何時か
逢いたいが飽和したら
その時こそ戦争は無くなるだろうか
とか馬鹿なことを考えて

ひゅ、と息を吸い込むと
逢いたいがくちびるにくっついてきたので
かみ砕いて吸収して
輪っかにしてまた
吐き出してやった
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コメント

  1. 蒼井 | URL | -

    心の中、心情を言語で著すのは、途方も無い量の言葉を探す難しさが有る(と私は思う)
    先ずはそこからなんですよね。試行錯誤する、詩、という印象。
    ただ、詩は完成してしまう、または、完結させてしまうと、作者の意志を押し付けるだけのテキストになってしまってつまらない(と私は思う)
    なので、私には、これ位で丁度良いです。
    素敵。

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