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A子のお葬式

2006年12月06日 21:23


昨夜の夢のにおいが
ほんの少し
汗のにおいと混じって
敷き布からたちのぼる

四つ折になった紙屑から
着信音がひびきわたる

かまやしない
細かく裂いて
ストーヴの中へ
くべてしまおう

君の顔を思い出せない

机のうえに
出しっぱなしの
貯金通帳みたいに
残高を一の桁まで精確に
暗誦することが
できないように

紙屑が花のように
ゆっくりと燃える
えんぴつで書かれた
意味の無いメッセージも全部

跡形もなく
無くなってしまえばよい
と眼を背けた瞬間
くしゃみがでて

あ、
いま精確に
君の顔を思い出したわ

素敵よ
耐えられないくらいに

と言って
ストーヴに飛び込んでいった
友人A子を
我々は心から悼みます

硝子のような太陽が
A子のその御影石の墓に
少しでも余分に
降り注ぐことを祈ります
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