スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キリスト(後編)

2006年11月28日 18:39


喫茶店を出ると
街はイルミネイトしていて
もう直ぐクリスマスだよなと思う
西洋の聖誕祭をこんなにも喜んでしまう
日本人って民族は本当に間抜けだ
間抜けといえば僕もそうだ
クリスマスを独りで過ごすのは厭だなと思う
独りで過ごすのが厭だから彼女つくろうかなとか思う
だけど
どうすればいいんだろう
ゆるゆる考えながら
めがねを曇らせていると
ペットショップの前を通りかかった
入ってみるとハムスターが安く売られていた
ハムスターってのは可愛いねずみのことだ
もわもわしていて柔らかそうで
だけど未開拓地の村ならば
間違いなく食用にされる類の小さな生き物
ずいぶん迷った挙句に
僕は心臓くらいの大きさのハムスターを買った
財布の中にまだ少し金があったので
ひまわりの種も買った
帰る途中
携帯が震えて
ぱちっとひらくとアリスケからで
3人でクリスマスパーティーやんねえ
とか言う
誰がやるかボケナス
と答えて切った
切ってからすぐに
ハムスターの名前はキリストにしよう
と思いついた
クリスチャンからは怒られるかも知れないが
でもそうしよう

路傍で立ち止まってケージを開き
キリスト
と呼びかける
既に寝入っていたが
もう一度
キリスト
と呼びながら
指先でそっとさわると
幸福を具現化したようなさわり心地で
何故だかは知らない
すこし泣いた
スポンサーサイト


コメント

  1. 蒼井 | URL | -

    うん。良いですこれは。
    どこがかと具体的に上げると、誰がやるかボケナス、です。
    直接心臓に響く、そんな感じ。

  2. ハル | URL | -

    群青さんの描く男の子は、本当に魅力的だと思う。情けなくてかわいくて、かっこいい。こんな子がいたら恋をしちゃうと思う。
    最後のハムスターを触るところなんか特に。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。