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エレベータ

2006年11月27日 11:28


四角い三次元空間の中に
自分の気配が溶けて行く
他人の体温と混じりあう
それというのは
結構官能的であると
思うのだけど
どうにかなる前に
いつも一階についてしまう
階数ランプが
一人ぼっちみたく点灯し
ワイヤーが軋んで

抜け出さないから
どこへも行かない
上下に反復するのみだ
エレベータは観覧車に似ている
その無為さは青春に似ている
形は老朽化した校舎のようだ
色は裏路地のコンクリートだ

ふと煙草のにおいがして消える
それは
居ないはずの人の気配

水槽に泳ぐ魚のように
わたしは隅っこに身を寄せる

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「未開拓詩地区」
十月テーマに寄せて。
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