スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

怒涛の恋愛

2006年11月23日 15:49

赤銅色のしーそーに
滑空してゆくひこうきに
乾いてしまった水脈に
わたしは度々きみをみる

昼間
ぷらたなすを揺らしたのは
きみでしょう
逢いたいと願ったんだ
あの香水のにおいが
中空に
漂ったままきえない

何時の間にか
つめをかむ癖がついたようだ
十本のゆびさきは
猫のようにやわらかい

砂時計の砂は
全部抜いてしまった
待つのは厭だ
二十本の指は
すこしおおすぎる
多分
全力を出したら
きみのもとへ行くのに
十秒とかからない

明かりの消えた玄関で
わたしは姿勢をととのえる
しんみりと
這い上がってくる冷気は
肋骨の間にはさまり
妄執に姿を変えて
血管に取り込まれた

もう
ておくれだ

どこからか聞こえる
しーそーの軋轢音
それを
スタートの合図としよう

スポンサーサイト


コメント

  1. ハル | URL | -

    とても美しい詩だと思いました。まるで、ドライアイスで火傷をしたような。氷の結晶のように、透き通り美しいのに、研ぎ澄まされて熱く激しい。
    まるで、私まで恋を患らったかのような気持ちになりました。

  2. ピクルス | URL | .zfh79b6

     
    群青の、数少ないラブソングの新作が到着。

    彼女の歌には
    優柔不断さに翻弄されながらも、
    それから決別したいと願う覚悟と意志が、
    いつも在る。
    世界が御伽話だったなら、
    私達は
    もっと、ずっと、
    わけもなく緊張したり、
    運命の前で愁傷らしく振る舞ったり、
    しなくて済むのだろうけれども
    どうやらそういうわけにはいかないから、
    書かずにはいられない。
    例えばそんな、ラブソング。

    その人の事ばかり想っています的な詩は、
    恋歌というより
    只の酔っ払いオヤジの独り言に近い
    と、私は。

    ありがとう。
     

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。