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わたしが草むらに入らない理由

2006年10月12日 22:13

草むらの土は大抵湿っている
湿った土は
女のようなにおいがする

それは身の内に
種子を受け入れるもの特有の
気が遠くなるような甘いにおいで

足を汚しながら
その中に立っていると
俄かに恐くなる

いま立っているのが
母の身体の上だったらどうしよう
とか


母は未だ生きているのだが
生きていて
家で緑茶など飲んでいるのだが
それでも
考え出すともう駄目で
周りの草が
今まで母の身体に入った精子
が発芽したもの
のように見えてしまったりして

くらくらになりながら
アスファルト上に飛び出す

声を上げて泣きたくなる

いつかわたしも何処かで倒れて
死骸の上に
草を発芽させたりするんだろうか

途方も無い気持ちである

だからわたしは
草むらに入らない
何時か母親になって
うんと年寄ったら
或いは入れるように
なるかもしれないが
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コメント

  1. U | URL | -

    母なる大地ですな。
    全ての人間は親不孝者。

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