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真実

2008年02月14日 01:03



目覚めてから
君のことを考えようと思ったんだけど
ホットケーキが食べたい
と思ったらもうあとは
ホットケーキのことしか考えられなくなって
わたしは心が狭いんだろうか
こんな狭い心で果たして
君を愛していけるだろうか

という漢字の正しい書き順さえ
自信を持って言い切れないのに

心の中の君は
ホットケーキに押しつぶされて
もうだいぶ細長くなってしまっているのに
それでもまだにこにこしている
そのうち完全に押しつぶされて
君はすっかり消えてしまった

ごめんねごめんねと泣きながら
ホットケーキを焼いて食べた
一枚まるまる食べてしまったら
落ち着いたので
今度はちゃんと君のことを考えようと思ったんだけど
温かいコーヒーが飲みたい
と思ったらあとは

それからあとはすっかり同じ
一日のうち君のことを考える時間なんて
本当はそんなにないんだよ


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水たまりの魚

2008年02月07日 02:57


水たまりの底には魚が棲んでいる
晴れた日なんかに覗き込むと
泳ぐ姿がよく見える
踏んだりして水をはねらかすと
途端に消えて無くなるが
波紋がおさまった頃になると
また現れて悠々と泳ぎ始める
いったい水たまりは浅くなどないのだ
アスファルトのもっとずっと下には
大昔に沈んだ
ここと同じような町があって
魚はそこを泳ぎまわる
空を飛んでいるかのように


自殺志望の友達へ贈る詩

2008年02月03日 04:12


この頃は
新聞の死亡記事を切り抜いて
町内の電信柱に
べたりべたりと貼り付けることにしている

今日もこんなに沢山の人が死にました
毎日毎日人は死にます
これだけの人が死ぬ中で
わたしたちが生き抜いているのは
奇跡と言えるのではないですか

ただそれだけのことを
言いたくて

だけれど町内にはもうほとんど
人は残っていないのである
みんな世を儚んで
自殺したり発狂したりお酒や薬を沢山飲んだりして
きちんと立って歩いているのなんか
犬くらいしかいないのである

それでもわたしは今日もまた
死亡記事を切り抜いて
町内の電信柱に貼ってゆく

今日もこんなに沢山の人が死にました
だけれどわたしたちは生きています
世の中もそんなに
捨てたもんじゃないですよ

さっきから人は一人も通らず
手も汗でぬるぬるしてきて
ヤマトノリはもうなくなりそうである
それでもわたしは止めないのだ
今日は大変夕暮れがきれいで
人間の血なんかとても及ばないくらいの赤さで
これを見るためだけにでも
生きていた方がいいんじゃないか
そう思って少し泣いた

泣いている途中で犬が来て
電信柱におしっこをひっかけていった



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